【その3 小康状態?】

さて、長い前置きはこれくらいにして本人のその後をお話しましょう。日ごろの足を
それなりにして「症候群」の治療費をせっせと貯め込めば回復は早かったかもしれ
ませんが、その日ごろの足に納得できず無駄な出費を積み重ねてしまうのとは情け
ない。ベルノの兄さんと話しているとつい新型に手が伸びてしまうんですねこれが。
で、インテのTYPE Rを導入したのが、1996年の11月、「さすがポート研磨のVTECだー」
と、夜の関越道を突っ走って一時病は回復したかのように思えましたが、
「うーん、車体がもっと軽かったらどうなんだろう」と、再びあれがむくむくとぶり返すの
でした。

インテTYPE Rの勇姿

 軽量な車のインプレを雑誌で読むと、「背中が張り付くような加速感」、「叩き出され
る感じ」とか、「後ろから押し出される」、などと形容されますが、TYPE Rではそんな
感じはない。1300kgを越える車体に200PSのVTECでもパワーウエイトレシオは、
7を少し切るくらいの値で、ましてFFなので少し乱暴な発進をするとフロントがばたつく。
濡れた路面だったり、すこし凸凹なコーナーではトルクステアに泣かされる(泣くほどの
こともないか)。気持ちよいのは、高速コーナーを抜ける時だけなんだけど、エンジン音
はアルファに引けを取らないいい音なんだなーこれが。ノーマルでこれだけ走れるん
だから「まあいいか」自分を納得させようとする卑屈な心。
つづく...
1998年5月28日

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